株取引は何も目的を持たずに行なうとただのギャンブルと同じようなものですが、常に根拠を持って行動し、情報をかき集める努力を行なえば結果にも繋がり、何より自分の知識が増えます。株取引をする上でのポイントや意識することをまとめたいと思います。

減価償却による損益通算を参考にする株式投資方法

企業の決算報告書は株式投資において重要な資料となります。株式投資初心者であれば、売り上げ、営業利益、純利益、今期の業績予想を参考にするのも一つの投資方法ですが、決算報告書を調べていくと、自分なりの業績予想を立てることができます。
同じ業種の企業の決算資料を比べると、売り上げと利益に相対性があるとはいえません。なぜなら、設備投資や不動産購入などすれば経費が増え、売り上げの割には、利益がでないことがあるからです。
もし、設備投資や不動産購入などの経費をその期で計上してしまうと、本業で利益を伸ばしても、赤字になったり、次の期では、それらの経費がなくなることで、黒字転換するなど、本業の利益がわかりにくくなります。そのため、会計上では減価償却として、取得原価を法律上で定められた耐用年数に応じて分割し、毎年、経費を出すようにします。
減価償却には定額法と定率法があります。定額法は毎年、一定の金額を経費とする方法です。定率法は1年目の経費が一番、高く、年数が経つにつれて、経費が減少するような方法です。企業は会計上で節税するように、損益通算を考えます。損益通算とは利益を多く出した期に必要経費をできるだけ計上しておけば、会計上、利益が少なくなるので、税金の支払いが少なくなります。
例えば、資産売却などで、その期だけ、大きな利益になるときには減価償却を定率法にして経費を高くした方が損益通算で会計上、利益が少なくなります。
売り上げの割には利益が出ていない企業の決算を調べてみると、大規模な設備投資などによる減価償却によるものであれば、耐用年数が過ぎれば利益が上がると読むことができるので、株式投資の参考になるといえます。